我が広島カープの序盤戦、ハラハラドキドキ悲喜こもごも・・・ [世相雑感]
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アリストテレスは言った。
<劇の筋には急転がなければならぬ>。
幸福から不孝へ、不幸から幸福へ。
急展開がないと興味と情緒がなくなると。
古代ギリシャの哲学者の言葉をきのう地方紙で見かけた。
カープ初の日本一までを、当時の紙面で振り返る「プレーバック1979」。
近鉄との日本シリーズで胴上げされた江夏豊投手のヒーロー読み物で、この格言を引き出した。
今なお語り草の「江夏の21球」である。
勝った方が覇者の第7戦は、カープ1点リードで九回裏へ。
百戦錬磨のストッパーはまさかの無死満塁のピンチを招くも、熱投で切り抜けて見せた。
スクイズを外したシーンはまるで神業で、まぎれもなく千両役者だった。
いまも江夏がいればと思いたくなる。
今季のカープ劇場は救援陣がピリッとせず、喜劇が悲劇に急転する逆転負けは、はや3試合を数える。
きのうのヤクルト戦は、打棒爆発で圧勝したが、中継ぎのハラハラぶりは相変わらず。
野球こそ筋書きのないドラマだろう。
143試合の長いペナントレースは序幕にすぎない。
悲喜こもごもが、あってこそ。
ジェットコースターのような筋書きの結末は、25年ぶりの大団円と願いたい。