品質自慢の白物家電の海外売却、ニッポンブランドの終焉か [世相雑感]
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当世、若者にとっての三種の神器は何だろう。
スマホさえあれば。
そんな声が聞こえてきそうだが、冷蔵庫やエアコン、洗濯機など「白物家電」なくして新生活は始まるまい。
広島市内の量販店で両親と品定めする10代を見かけた。
なじみ深い電気メーカーの製品がどの売り場にも並ぶ。
メード・イン・ジャパンは減ったが、何となく安心感はある。
一方で耳慣れぬ社名ながら価格やデザインが目を引く製品も。
アジア系メーカーが日本勢を脅かす。
きのう台湾企業がシャープを買収することを取締役会で決めた。
経営再建への一歩と期待したい。
片や東芝は中国企業に白物家電の部門を売却方針という。
世界に知られたニッポン家電も落日を迎えたのだろうか。
海外勢に押される白物家電の中にあって、国産が圧倒的な強さを誇る製品もある。
例えば炊飯器がそう。
メーカーが独自の釜の開発を競い合う。
炭素材料を削り出したり、丸みを追及したり。
米粒を躍らせ炊き上げる。
中国からの観光客を当て込んだ、量販店のチラシでは日本製をうたう文字が躍る。
おいしさと信頼の証として腹に落ちるらしい。
技術とブランド力で粒ぞろいの家電をなんとかこれからも。