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止まない世界の宗教弾圧、日本にも負の歴史はある [世相雑感]

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日本の宗教弾圧.jpg

かつて生月島を訪ねた記憶は忘れ難い。
長崎県平戸市沖で、かくれキリシタンの風習を昔のまま400年も守る島。
禁教下の史跡がいくつも残る。
崖下に隠れ住む親子3人が殉教した場所に立ち、弾圧の厳しさを肌で感じた。

元の意味が分からぬまま口伝えされた「オラショ(祈り)」の一つには、とうに廃れたイベリア半島の聖歌だと研究で分かったそうだ。
大航海時代のキリシタン文化の名残であり、宗教を通じた東西交流の証といえる。

知る人ぞ知るこの島も、世界遺産を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」には含まれていない。
禁教時代の信仰継承を掲げ、現代に残る教会建築の方に目を向けた感もあった。
それが登録目前で仕切り直しに。

14の候補地を巡った専門機関の面々は不満だったようだ。
これぐらいの建築は本場で珍しくない。
禁教に弾圧という「日本ならでは」の負の部分に焦点を絞らないと登録はおぼつかない・・・。
そんな指摘があったらしい。

突然はしごを外された地元の落胆は分かる。
ここはキリシタンの苦難にもっと光を当て、世界中に伝える好機と捉えたい。
宗教をめぐる対立が絶えず、特定文化への偏見もまかり通る時代だけに。


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