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日銀初のマイナス金利実行、消費・投資をプラスに政策誘導 [世相雑感]

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江戸の世、みちのくの貧しい宿場町の九人衆が意を決した。
藩に千両預けて元手とし、利子で民を救おうというのだ。
最初は利払いを渋る藩も町衆の粘り腰に折れ、最後は褒美まで付けてねぎらった・・・。
歴史家磯田道史さんの「無私の日本人」から。

この藩の勘定方は春に無利子で金を貸すが、米の値が下がる秋に金は米で返せ、と命じた。
米を余分に吸い上げられる。
それが逆に、藩に貸した貸した金の利払いなら後の心配がない。
民が武士に知恵で勝った史実だ。

平成の世、「マイナス金利」なる見出しが新聞の一面に躍った。
日銀の新たな金融緩和の一手である。
えっ! 預けると逆に持っていかれるの・・・。

銀行から日銀への預金の金利の一部がそうなるという。
日銀に預けてこず企業に貸し付けよ、と導く政策である。
少々ホッとしながらも、想定外の一手に不安はよぎる。
総裁の深謀遠慮のタマが尽きたのではないかと。

先の勘定方のことも、磯田さんは驚きをもって記している。
利子を取るか取られるかで貧富が決まる・・・と、江戸の世に資本主義を理解していた節があるからだ。
町衆も勘定方も、まか不思議なな後の世の「貸し借り」を知らずに眠るのは幸いである。
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