広島カープ黒田博樹投手「来年もやります」現役続行

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紫一色のスタンドから地鳴りのような歓声が湧き起る。
サンフレッチェがリーグ制覇を遂げたエディオンスタジアム広島。
そこで何を感じたのだろう。
黒田博樹投手も歓喜の渦の中にいた。

サッカーにそんなに関心があるとは、聞いたことがない。
ところが自ら望んで足を運んだ。
広島のチームが広島で優勝する瞬間を見たかったのだろう。
引退か現役続行か・・・。
その決断を後押ししたのかもしれない。

「来年もやります」。
大リーグ帰りの右腕はきのう続投を決めた。
今季を終えて「燃え尽きた」心に、もう一度火をつけたのがサンフレ優勝なら、視線の先には２５年ぶりの赤ヘル優勝があるはずだ。
ファンには心強い。

高校生の頃から野球を楽しいと思ったことがない。
著書「決めて断つ」で呼んで驚いた。
きょう限りの覚悟で投げるとも。
責任と重圧、打たれる恐怖が常にのしかかっているからだ、と。

不惑とはいえ、気持ちは揺れたに違いない。
迷いを断ち切った心意気に拍手を送りたい。
前田健太投手が抜けるカープを来期もきっと引っ張ってくれるだろう。
われらファンも球場を真っ赤に染めて、背番号１５を奮い立たせたい。

タグ：黒田博樹 広島カープ 現役続行