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「世界津波の日」と決まった、World Tsunami Day である。

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世界津波の日.jpg

みちのくの三陸では津波をヨダと呼んでいた。
ヨナと読む地名もあり、そこは溺れ谷。
遠く八重山諸島にはユナ海岸がある。
やはり津波が襲い、打ち上げられた石はユナ石と称す。
谷川健一編「地名は警告する」から。

いかに災害の多い島国か、北と南に相通ずる伝承から分かる。
キョウノツカツカ、キョウズカキョウズカとは、地震を鎮めるまじないだ。
南日本に伝わるが、坊さんが経を唱えて津波を止めた経塚が三陸にもあるという。

わが国が働きかけ、国連総会の委員会で11月5日が「世界津波の日」と決まった。
World Tsunami Day である。

旧暦のこの日、安政南海地震の大津波が江戸の世の紀州を襲う。
稲わらを燃やし村人を高台に逃した「稲むらの火」の逸話はよく知られる。
わが国が培った防災の知見や経験を生かすという、首相の談話に異存はない。

だが忘れてはいけない。
平安の世を震撼させた貞観(じょうがん)津波の痕跡の知見を得ながら、その規模のリスクを軽視たことが、福島原発の惨事につながったことを。
「11月5日」はそれを省みて、古里を追われた人たちに思いをはせる日でもありたい。
みちのくの土霊が鎮まる日はいつのことか。
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