サンフレッチェ年間王者、２年ぶり３度目チャンピオンシップ制覇

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広島に移って１１年。
ストライカーとしてＪリーグ史に残る金字塔を打ち立てた佐藤寿人選手は宮島好きで、よく散歩に来るそうだ。
本人のブログによればリフレッシュとパワーをもらうために。

任せて、と厳島神社の女神もほほ笑んだのだろう。
むろんチーム全体に。
清盛や元就も頼りにした守り神の後押しもあったのか、ＣＳ決戦のサンフレッチェは神懸かり的な粘り強さを見せた。
敵地でのミラクル逆転に続き、きのうも終盤に劇的同点ゴール。

晴れの年間王者を引き寄せた立役者は佐藤選手が後を託した浅野琢磨選手。
控えが存分に力を出す「みんながチームのために」をスタンドで目の当たりにしたファンは果報者に違いない。

２１年前の年間王者決定戦を思い出す。
個人技を誇るスター軍団ヴェルディーに完敗し、ラモス選手には伝説の芸術的シュートまで決められた。
ボールがＧＫの頭上をふわり越えてネットを揺らし、勝利の女神の非情さを嘆いたのがきのうのことのよう。

４年で３度の栄冠はミラクルではない。
地域で育む全員サッカーの伝説が、確かに始まった。
足踏み気味の新スタジアムの議論が動き出すように。
宮島に願掛けするファンが増えるかもしれない。

タグ：サンフレッチェ優勝 チャンピオンシップ 年間王者 浅野琢磨 佐藤寿人