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ミャンマーに正当な民主化の予感が、「鋼鉄の蘭」も控えめに微笑む [世相雑感]

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鋼鉄の蘭.jpg

ミャンマーは野生ランの宝庫である。
その気候にピッタリなんだろう。
乾期で雨に恵まれない間に花芽を育み、花開く日を待つ。
だから、あちこちの民家の庭先にも。
女性たちは喜んで髪飾りにする。

野党の国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・スー・チーさんも喜んで髪にランを挿す。
凜(りん)とした姿によく似合うからか、「鋼鉄の蘭(らん)」とも呼ばれる。
軍事政権による長い自宅軟禁にも屈することなく、民主化という旗を降ろさないできた。

軍事政権に総選挙で挑み、勝利を掴みつつある。
どんな時でも暴力に頼ってはいけないと説き、正しい目的は正しい手段でしか達成できないとの心情を掲げてきた。
それが苦しむ国民の圧倒的支持を受けたのだろう。

政権交代の報を待たずして、スー・チーさんは語りかけた。
「結果は皆様が思う通り」。
熱い思いを胸の内に秘め、冷静な面持ちに見えた。
国の再生への「正しい手段」となるだろうか。

投票箱の前に長い列をなした人々の、表情は私たちから見てもまぶしかった。
力で支配され、自由に恵まれない時代にも、一票で政治を変えられる社会への期待を忘れなかったからに違いない。
もうすぐ花が咲くと信じたい。
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