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ユネスコ世界遺産登録、記憶遺産登録で明暗を分ける [世相雑感]

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お笑いタレントはなわさんの曲「佐賀県」が話題となって、もう12年。
何もない田舎だと自虐的に歌い、県の存在感を妙に高めた。
それに倣ったのかどうか。
佐賀市の新たなPR戦術が「見えない世界遺産、みえつ」である。

幕末に藩が築いた三重津海軍所跡のことだ。
日本最古のドライドックとしてユネスコの宝となるが、地中に眠る遺構でいかにも地味。
逆手に取り、地底人や足元を透視する超能力者が熱く語るネット動画に笑わされた。

触発されて足を運んでみた。
確かに何もなく普通の河川敷にしか見えない。
そこで市自慢のスコープを借り目に当てるや風景ががらり。
煙を上げる洋式船や修復施設などがCGで広がり、よく考えたものだと膝を打つ。

先人の歩みを語り継ぐために想像力は欠かせないと肌で感じた。
そういえば「みえつ」と一緒に世界遺産の仲間入りした、九州の炭鉱なども宿題を抱えている。
戦時中の朝鮮の人たちの「徴用」の問題をどう考えるかだ。

歴史への確かな目が何より試されよう。
ユネスコに関しては、記憶遺産をめぐる騒動も収まりそうにない。
いっそのこと過去のあれこれを直視でき、真実が浮かび上がるようなスコープでもあれば。
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