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中国の一人っ子政策廃止で、生産と経済の立て直しはなるか [世相雑感]

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一人っ子政策解除.jpg

中国のノーベル賞作家莫言さんの「蛙鳴(あめい)」という小説は、タブーに挑んだ。
女性産科医の万心が舟艇を駆って川辺の村を奇襲する。
「違法妊娠」摘発の党務を帯び、こん棒を持つ男と対決するわ、泳いで逃げる妊婦を追うわ・・・。
彼女はこう苦笑する。

<一人前の計画出産工作者になるには、殴られることに慣れるだけじゃなくて、泳ぎも覚えなくちゃならないらしわね>。
現実に北京大学長だった博士は建国後、人口を抑えないと自国は破綻すると唱えて指弾された。

一人を批判し3億人が増えたーといわれる失敗だ。
博士は一人っ子政策の時代になって名誉回復したが、20年の歳月が流れていた。
そして国家が人口を調節する30年が続いた。

それが鶴の一声で終息に向かう。
一人っ子奨励をやめ、例外なく2人目を認めるという。
働き手の年齢層の人口が減り、高齢化社会を支えきれない、いびつさが深刻だ。
女性や子供の人権が脅かされてきた闇も深い。

中国語で蛙と娃(赤ん坊)はどちらも「ウワ」と発音する。
「蛙鳴(あめい)には弱き者たちの声なき声を聞こうとする意思を感じる。
作家への「西側にこびている」という言いがかりもまた、これにて終息に向かうといい。

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