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老舗から崩れる【コンプライアンス】の精神、歯止めのきかない後継者たち [世相雑感]

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老舗の崩壊.jpg

辞書は再販から買うものらしい。
初版はどうしてもミスが付きまとい、刷る冊数も抑え気味と聞く。
教科書なら採択さえ何とかすれば、売れ残る心配がない。
手堅い商売ということだろうか。

出版界の老舗である三省堂が130年以上続くのれんに自ら傷を付けた。
得意先の校長や教頭たちに、ご法度を破って検定さなかの教科書まで見せ、あご足つきでもてなした。
内緒ごとで、身内意識を固めようとしたのかもしれない。
勇み足である。

操業100周年記念の社史からは、辞書に限らず教科書の出版でも先駆者という並々ならぬ自負心がにおう。
「検定は違憲」。
歴史学者家永三郎さんが国を相手取った裁判の教科書も三省堂だった。

とはいえ、どこの会社も台所はお寒い限りという。
学力向上への大合唱でページ数が増え続ける一方、公共料金として値段は据え置きも同然。
500円玉一枚で買えるものも珍しくない。
少子化で縮むパイを奪い合うかのような内幕話が漏れてくる。

新語に強いと評判の三省堂の国語辞典が手元にある。
【コンプライアンス】を収録してある。
法令に背かず、よく守ること。
社会の常識語を示す二つ星マークがうら悲しい。

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