何かと壁にぶつかる東京五輪、追加競技でメダルの上乗せに期待!!

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見上げるような岩を身一つでよじ登った。
大竹市の三倉岳で得た達成感は十年たっても色あせない。
ほぼ垂直の壁から横目で見た景色は山道を歩く時と違う。
心地よい風を受けて爽快だった。



小さな出っ張りやくぼみを探しては手足を掛け、じわりじわりと上を目指していく。
筋力勝負ではなくバランスが大事、もうひと伸びー。
つらい場面で聞こえてきた先輩クライマーの言葉は人生訓のようで胸に響いた。

その醍醐味を競技にしたのがスポーツクライミングである。
人口の壁に取り付けたカラフルな突起物を伝ってゴールに向かう。
愛好者は頭脳ゲームを説くようで面白いらしい。
専用のジムも増え、手軽に全身を動かせる。

きのう２０２０年東京五輪で追加される競技に選ばれた。
知名度はこれで一気に上がるだろう。
若い世代にアピールしたいＩＯＣの意に沿ったようだ。
来年夏に投票を経て決まるが、大会に新風を吹き込めるか。

何かと壁にぶつかる東京五輪。
競技が増えてメダルも夢じゃないと心躍らせる少年少女があちこちの国にいるはずだ。
復活組の野球・ソフトボールばかりでなく新顔もバランスよく応援したい。
もちろん選ばれなかった競技も。

タグ：東京五輪 追加競技 スポーツクライミング