きょう安保法案強行採決か!!魔の「Ｘデー」迫る

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焼けるような痛みだった。
子供のころ、スズメ蜂に足を刺されたのが忘れられない。
餌とするバッタやイモ虫が減るこの時期、凶暴性を増して自分たちより弱いミツバチに襲い掛かる。



巣を守るため、ミツバチが繰り出すのは日本古来の秘技「布団蒸し」。
数百匹で固まり、敵を封じ込める。
みんなで体を震わせて中の温度を高めるさまは、押しくらまんじゅうを思わせる。

スズメバチは暑さで息絶える。

きのう国会を取り囲む人垣が放つ熱量も、相当に跳ね上がったはずだ。
安保法案の「Ｘデー」と踏んで、口々に撤回を叫ぶ人たち。
それを取り囲むように並ぶ警察車両・・・。

ニュースで見た光景が目に焼き付いた。

国会という固まりと国民の温度差は明らかだ。
これがハチなら勝負は見えていよう。

だがやせ我慢なのか涼しげな顔を崩さない与党の面々。
そういえば異論を聞き入れず退けることを、古い言葉で「蜂払い」という。

ハチの中の子供を守ろうとミツバチは倒れても、なお万単位の仲間が後に続く。
けなげで頑固なまでに。
世論の布団蒸しも、たやすくは冷めないだろう。

「蜂起」の２文字にもハチがいる。
選挙の一票という鋭い針のことをお忘れなく。

タグ：安保法案 強行採決 布団蒸し