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阿蘇山が噴火、警戒レベル3に引き上げ登山禁止に [台風・災害]

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無心に草をはむ牛や馬たち。
雄大な風景を前に大自然に溶け込んだ気分になれた。
かつて阿蘇山を訪ねた日を思い出す。

阿蘇山.png

名高い草千里と別の顔を見せる「砂千里」は規制で行けずじまい。

河口近くで灰に覆われた荒野。
黒澤明監督が映画「乱」を撮影したのは30年余り前である。
栄華から転落する老将の心象風景にぴったりだとロケ地に選んだが、火山ガスの影響で撮影はしばしば中断したそうだ。

その阿蘇が最近にない噴煙を上げ、噴石もとんだ。
警戒レベルが上がり、灰はかなり遠くまで広がったという。
より大きい噴火はなさそうだという見方は強いが、観光の秋、実りは秋だけに地元の心痛はいかばかりか。

7世紀の中国の史書「随書」に、阿蘇の名が出てくる。
火と石を恐れる人々が祭祀をしていると記載された。
荒ぶる大地を畏怖しながら共生する悠久の営みが続く。
そのことを思えば時の流れの一こまかもしれない。
警戒しつつ慌てず騒がずで臨みたい。

今や火山が珍しい中国人観光客の人気スポットだ。
放牧や野焼きで守る草原とともに世界遺産に、という動きもある。
また阿蘇で映画を撮ってみるか。
普段に戻り、そんな声が出る日が待たれる。
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